頭の中のふきだまり

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なぜ親はうるさいのか 感想

 

母がしんどいと同じ作者の人が書いた漫画で、作者の母がうるさかった経験、どのように対処するべきなのかなどが漫画で説明されてます。漫画なので図解とかもあって読みやすいです。

前半の母がしんどい経験は、母がしんどいで書かれていたことと同じです。個人的に共感できたことは、受験を自分の意思にされることと、おにぎり渡されることですね。

私も中学受験をしたのですが、したいといったつもりはないのに自分が望んでやったことにされていて、感謝しろと言われるのにイラッとしたことがあります。またおにぎり渡されるのもよくあってそれが嫌だけど嫌と言えない自分が嫌でつらい時期がありました。

作者さんは嫌って言えてましたが、私は嫌と言えず、無条件に親に従うような自分で考えられない人間に育ってしまったような気がしています。

そんな自分の意志を持てない人にとって、自分の声を聞くことが大事なんだと、この本には書いてあります。この本では、親に感謝することや親の意見に従うことなどいわゆる世間の声、風習、ルール的なことをA面と呼び、自分の意思、考え、やりたいことをB面と呼んでいます。A面だけにとらわれるで考えるとしんどくなっていくので、B面も見てあげて自分の声に耳を傾けようということが書いてあります。

これはメンタルフルネス瞑想の概念に近いものがあるのかなと勝手に感じました。メンタルフルネス瞑想では、自分の今ここに意識を向けることで自己認識力を鍛えることができると言われてます。自分自身がどう感じているかを批判なく客観的にとらえることで、自分に対する解像度が上がって、自分をより大切にできるということなのかなと思います。

人付き合い全般で言えることですが、価値観が違ったときや違う価値観を押し付けられたときに、それを自然と受け入れるのではなく、自分の価値観を相手にしっかり伝えることが、お互いの価値観を尊重し合うことにつながるのかなと思います。みんな違う価値観を持つからこそ面白い部分もあると思うので、こうしなさいって言われたときに、私はこう思ってるのでそのとおりにしないですとしっかり伝えなきゃなと思ってます。