頭の中のふきだまり

考えたこと感じたことを綴るブログ

カルテットみて感じたこと

 

ドラマのカルテットをアマプラで見てとても心揺さぶられたので感想を書きます。このドラマはいろんなテーマがあって深いなあと思います。音楽をする人の夢とか片思いだとか夫婦の関係だとか。個人的には昔音楽やってたし、夫婦の関係で悩んだりもするのでかなり刺さったテーマでした。

 

・夫婦問題について

終盤の話ですが、8話あたりで旦那さんが戻ってきて別れるまでのところがめちゃくちゃ胸に刺さりました。真紀さんと旦那さんのモノローグが交互に進むところは、対比演出で想いのくいちがいが見事に表現されてましたね。

たぶん女性目線だと、不満も何も伝えずに嫁さんが理想と異なっていたからただ一方的に逃げ出した旦那さんはクズでありえないと思いますよね。

でもぼくはこの旦那さんの気持ちを結構わかってしまいました。趣味とか考え方とか好みが合わないことがどうしても辛く感じる気持ちはわかる。それを口に出せない気持ちもわかる。あえて対立して好みとかを口に出さずにただ逃げ出してしまった気持ちもわかる。

恐らくレモンをかけるとかかけないとかは氷山の一角でしかなくて、家事のこなし方とか電気をつけっぱなしにするかどうかとか、そういう細かいところでたくさんすれ違いがあったんだと思います。

そして、その価値観の違いを自分が我慢すればいいと押し殺してしまう旦那さんの気持ちもすごくわかります。ただ真紀さんからしたらやはり言ってほしかったと思うし、何も言わずに居なくなるなんて真紀さんを傷つける行為ですよね。

たぶん夫婦が一緒に居続けるためには価値観のすり合わせが必要だと思います。偶然に価値観がバッチリ合うと思ってる人もいるかもしれませんが、相手もそう思ってるかは聞いてみないとわからないですよね。真紀さんのパターンみたいに自分は幸せだと思っていても、旦那さんは深刻なストレスを抱えてるかもしれないです。不満があれば言うべきは旦那さんで、真紀さんには非はないのですが、同じようにならないように本音で話し合うことが大切ですよね。

本音で話し合うことって結構疲れるししんどいし面倒だと思いますが、夫婦を続けるためには楽しいだけじゃなくて続けるための努力が必要なんだと思います。

 

・夢の問題

もう一つこのドラマでは音楽ということもテーマでした。つまりなぜ音楽をやるのかということですね。これはぼくも吹奏楽部に所属していたときにすごい考えたことで、スポーツは勝つためにやっていて、じゃあ音楽はなんのためにやるのかってことはすごく考えました。コンクールとかは勝つことが目的になるんですけど、それがすごい違和感があったんですよね。音楽に勝ち負けなんか無いだろって思ってました。

このドラマでも言ってましたが、音楽をやるのってお客さんに音楽を通して何か気持ちを伝えること、表現することが目的なんだと思います。演奏会をやるとお客さんに気持ちが伝わる瞬間ってあるんですよね。それが心地よいというかそれがやはり目的なんだと思います。

あと、すずめちゃんの終盤の台詞で、音楽は戻らない前に進むしかないって台詞があって、いい言葉だよなと思いました。音楽って時間芸術って言われますけど、基本的に止まらないものなんですよね。止まらないからこそ、演奏毎に表現が違ったりしてて、それも演奏会の一期一会みたいな良さがあると思います。これはクラシック音楽だけじゃなくて、アイドルやバンドのライブでも同じことが言えると思います。

 

あまりドラマは見ないのですが、カルテットは深くていいドラマでした。アマプラで見れるドラマ探してみようかな。