頭の中のふきだまり

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気候変動の真実について

初めに書いておきますが、私は地球温暖化懐疑派ではありません。ご了承下さい。

 

気候変動の真実 科学は何を語り、何を語っていないのか、という本が最近出たらしく、まだ読めてはいないのですが、ざっくり内容を見たところだいぶ驚きました。この本は英語の本を邦訳した本なわけですが、原題はsettledというタイトルです。意味は未解決。つまり、地球温暖化についての科学的な見解は未解決、決まっていないよという内容です。これだけ読むとまた、地球温暖化懐疑派の陰謀論の本かよって思いますが、この著者はアメリカのエネルギー省の科学担当次官を務めた超一流の科学者です。そんな人が書いてる話なので個人的には無視できないなと思います。

そもそも地球温暖化に関する今の定説を整理すると、

人間が化石燃料を使いまくったせいで地球の二酸化炭素濃度が上昇した

二酸化炭素には温室効果があり地球の気温が上昇している

→地球の気温上昇が、干ばつや台風などの気候変動を起こしている

という話だと思います。

この通説は、国連により作られた組織で全世界の優秀な科学者が集まるIPCCにより、確認され支持されている説であります。個人的には、世界の優秀な科学者が集まっている訳だし、国連の組織だからそこまで政治的な判断もしないんじゃないかと思って、IPCCの見解については結構信頼してました。

この本は、これまでの通説について、まだそうと決まったわけじゃないよ、というかそうじゃない可能性も割とあるよと言っている内容なのかなと、思います。アマゾンレビューを見る限り、著者の主張は、二酸化炭素という要素だけで地球温暖化という現象を説明しきれないんしゃないかということと、気候変動を予測するモデルは完璧じゃないということみたいです。

本を読んだわけじゃないので、詳しい理論的なことはわからないのですが、気候変動という極めて複雑な現象が温室効果ガスだけで説明できるとはたしかに思えない気がします。もっと様々な要因があると思いますし、温室効果ガスさえ抑えればいいわけじゃないんじゃないかと思うわけですね。ものすごい労力をかけて、仮に二酸化炭素排出量を世界でゼロにしたからといって、気候変動が本当に全く無くなるとは断言できないんじゃないかなも思ってしまいます。結局、排出量削減によるダメージの方が大きくなることも予測されると思います。

個人的には、気候変動に対して対策しようといつ考えって、地球の環境をコントロールしようって言ってるようなものだと思ってて、それは割と無理があることというか、手を出さないほうがいいことなんじゃないかと思います。要するに、地震を起きなくさせるとか、火山の噴火を起きなくさせるみたいなことと同じジャンルになるのではということですね。もちろん人間の活動により地球温暖化が起きている可能性も十分にあるわけですが、結局地球温暖化を阻止しようという試みは、人間活動の影響の修正だけでなく、地球自体のコントロールという話も含まれてしまうということです。

個人的には、地球環境をコントロールするという考えより、地球環境の変化に適応していくという考えの方が、どんな変化にも適応できるので、サステナブル、持続可能なんじゃないかなと思います。今のカーボンニュートラルは意味ないから辞めろというつもりではなく、やっても効果ない可能性もあるよというわけで、サステナブルを目指すあまりに、サステナブルじゃない手段も使ってたら意味ないよなって思います。なにごともバランスが大事だと思ってるので、変化の抑制と同じくらい変化への適応を掲げてもいいんじゃないかと思います。