頭の中のふきだまり

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推論のはしご

 

最近聞いた話で、推論のはしごという考えがなるほどと思ったので書き残しておきます。

推論のはしごとは、なにか物事が起きた際に、自分の頭の中で勝手にストーリーを組み立ててしまい、相手の心情とか性格までも決めつけてしまうことです。これだけだとなんのこっちゃって感じですよね。

具体的には、例えば上司になんでこれやってないのとメールで聞かれたとしましょう。私だったら、あっ上司は怒ってると受け取ってしまいがちです。これが推論のはしごですね。上司が怒ってるかどうかはメールだけでは本当はわかりません。ただ理由が知りたいだけな場合もあるわけです。しかし、私含めて人々は、頭の中で、上司は怒っていると推論してしまいます。これは無駄なことなんですよね。上司には相手の考え方を知りたかったり、上層部への説明責任があったり、なんでやってないのって聞いてくるのに、色んな背景があるわけです。それを分からず、勝手に決めつけて消耗するのは無駄なことだと思います。

ただ、これってもうすぐにやっちゃうことで、意識しても止めづらいことだなと思います。上では仕事の例をあげましたが、夫婦、パートナーの関係でこれをやりがちなのではと特に思います。相手の様子を見て相手は理不尽に自分に対して怒っているのだと決めつけがちだと思います。でも、話してみないと本当のところはわからないわけですよね。実際に不機嫌になってるのかもしれないですが、その原因が自分にあるかはわからないわけです。低気圧で体調が悪いのかもしれないし、生理的な問題かもしれないし、なにか仕事や友人関係で嫌なことがあったのかもしれません。相手の感情を決めつけてかかると、いさかいに繋がりやすいなと個人的な経験から思います。難しいことですが、自分の中で、今自分は推論のはしごを登っているな、決めつけちゃってるなと一回冷静になってみることが大事なのかなと思います。