頭の中のふきだまり

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俺ガイル アンソロ1 雪乃side 感想

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以前俺ガイルのアンソロを4冊読んだので、一冊ずつ感想を書いていきます。今回は雪乃sideなのですが、本編が雪乃ルートで終わったので、その後日談で雪乃と八幡がイチャつく話がめっちゃ見られるのかと思いきやそういうわけではありませんでした。アンソロの中で正式に後日談を書いてるのは渡先生のエピソードですが、それも親目線ということで、八幡と雪乃のイチャイチャはあまりない感じでしたね。

俺ガイルはキャラの心情が明確に表現されないことが多いので、読む人によって色々解釈というか推測、考察がある作品だと思うので、今回のようなアンソロ企画は、人によってキャラの書き方が違う感じがして面白かったです。忘れてる話とかもありますが、とりあえず各話ずつ感想を書いていきたいと思います。


・その答えは風に吹かれている 石川博品

風読みマスターの八幡が、雪乃達のパンツを見ようとするという話だった気がします。これこそ、渡先生だったら書かなそうな話というか、八幡がパンツを見たがるという、直接的な欲望に忠実に動くような気がしないので、同人っぽい話だなって感じですね。ネットのSSにありそうなネタな気がしましたね。


・将棋はとっても楽しいなあ さがら総

相談者の問題解決をベースにしてるので、本編にもありそうな感じの話になってましたね。エンジョイ勢とガチ勢に分かれた将棋部の問題について、八幡が反則勝ちのようなえげつないやり方で勝つことで、己を悪にして問題を解決するといういつものスタイルを感じました。雪ノ下なら将棋くらいできそうな気もしましたが、友達いなかったしそういう設定もありですかね。雪ノ下だけは八幡を理解してるみたいな終わり方は結構良かったです。

 

雪ノ下雪乃と比企ヶ谷八幡の期せずして生まれた初舞台 天津向

天津向さんってラジオとか司会の人だと思ってたんですけど、ラノベ書いてたんですね。雪乃と八幡が漫才に挑戦する話で、練習してうまくなるものの、子供相手にはあまり笑いが合わなくて、結局八幡が下ネタで笑いを取るという内容でした。結局のところ、八幡が最終的に解決するし、解決方法も八幡らしくて、それっぽい話だと思いましたね。


・いつしか雪ノ下雪乃の髪はあの日の風に揺れる 水沢夢

久々に雪ノ下のツインテールが見れたという印象だけ残ってます。確か話の発端は、雪ノ下に白髪があって、それは髪型を変えたからだという、なんだかよく分からない理論で説明され、雪ノ下のツインテールが久々に披露されるという流れでした。確かにゆきのんのたまに出てくるツインテールはいいよねって思いますが、作者のツインテールへの偏愛らしきものを感じなくもないですね。


・そして雪ノ下雪乃(29)は問い直す 裕時悠示

俺ガイルの登場人物はゆきのんのみという、変化球的な話。ただ、俺ガイルのキャラに模したキャラが出てきて、社会人版俺ガイルって感じでしたね。ゆきのんが、かつて八幡が文化祭編で言ってたセリフで、相模のようなキャラを追い詰めていくところは、八幡ぽさがありましたし、ゆきのんが八幡へ憧れがあったんじゃないかという解釈のもと書かれたのかなと感じました。俺ガイルって学生の話のはずが、ほぼ仕事でストーリーが展開していくので、実際に社会人の仕事がストーリーの軸になるとしっくりくるというか、俺ガイルっぽさが出てたと思います。


・斯くして、彼の前に新たな敵は現れる。 渡航

時系列としては本編の後になっててて、ゆきのんの父親目線で話が進んでいきます。雪ノ下家の女性陣は全員恐ろしいですが、色んな問題が片付いて仲良さそうな感じになってたのはほっこりしました。ゆきのんは学校ではクールビューティーでキリッとして感じですが、雪ノ下家では1番末っ子で、幼い一面が出てたところもギャップ萌えな感じでした。また、ゆきのんが八幡を好きすぎるのが父親というフィルターを通して伝わってくるのが良かったですし、父親目線で娘が自分から離れていく寂しさというか親心も表現されてて良かったです。アンソロの4冊の中では、雪乃sideと結衣sideで渡先生が書いたストーリーが1番好きでしたね。

 

雪乃sideの感想でした。他のアンソロについても感想書く予定です。