頭の中のふきだまり

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映画 スマホを落としただけなのに 感想

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だいぶ前ですが、飛行機で見る機会があったので、感想を書いときます。話としても普通に面白かったですし、セキュリティ管理の教材としてもいい見本になる作品でした。パスワードは安易なものにしないようにしましょうね。以下ネタバレ有りです。

 

セキュリティ管理の教本のような作品

スマホを落としたことをきっかけにして、どんどん情報を抜き取られていくストーリーなのですが、主人公の恐怖感がすごい伝わってきましたね。パスワードを破られる過程が結構リアルというか、未だにパスワードを生年月日にしてしまう人とか案外いると思うですが、そういうところからずるずると情報を取られ、はめられていくところがリアリティあってハラハラしました。とにかくセキュリティ管理をしっかりしないと、特に女性はストーカーみたいなのがいつついてしまうか分からないと思うので、ちょっとのことで大変なことになるなあって思いますね。そういう意味ではセキュリティ管理の重要性を啓発するのにうってつけな作品だと感じました。会社の研修とかで見るビデオよりも、危機感を伝えるのにはいいんじゃないかって思いますね。まあ、会社の研修で見せる訳にはいかないと思いますが。。

 

犯人役の怪演

犯人については、警察側の人にミスリードさせるような演出があったわけですが、真犯人が初めて出てきた時に〇〇さんの部下で頼まれて来ましたって言った時点で怪しい。。って思いました。犯人と分かった後の振る舞いはまさにクレイジーで、犯人の拗らせた精神性がありありと表現されてたと思います。母親からの愛に飢えすぎていた部分が殺意に繋がっていて、母親の面影を感じる人に対して母親を投影し殺意を持ってしまうというかなり狂った人物でした。その狂気が終盤に猛威を振るう感じで、サスペンスものとしての面白さが出てたと思います。

 

純愛物としての側面

北川景子演じる麻美には、麻美に成り代わった人物であったという大きな秘密がありました。これは結構驚きでしたね。富田はそのことを知って動揺するわけですが、麻美のスマホにある自分の写真を見て、麻美の自分への愛の深さを知るっていう流れは純愛物としてすごい良かったです。大事な人の写真を入れておけるスマホは宝箱でもあるっていう麻美の台詞が心に残ってまして、だからこそしっかり守らないといけないですよねって感じました。ラストは、また誰かが落としたスマホが写って終わりますが、ちゃんと情報守ろうよってメッセージだと思います。

 

セキュリティ教訓

本作ではセキュリティ的に甘い部分から危険な場面につながってしまっており、最後に情報セキュリティの観点での教訓をあげとこうかなと思います。

・パスワードを簡単なものにしない

非常に基本的なことですね。生年月日関係は自分の生年月日でなくてもアウトだと思います。たしか、自分の名前と生年月日の組み合わせのパスワードが破られていたと思いますが、これはまずいよなあって思いながら見てました。

SNS上で知り合った人を信用しない

これは頻繁にSNSをやる人だとあんまり警戒しないかもしれません。作中では犯人が知り合いのふりをして、いろんな罠を仕掛けてきます。これに関しては明確な対策はないかもしれないですね。なんか不審な点があれば本人に確認してみるのが大事だと思います。

・カード情報を入れるときは慎重に

自分が大事だと思ったとこはここですね。用意された決済フォームにカード情報を入れてしまったことで、カード情報を抜き取られるという場面がありました。自分は割と気軽にクレジットカードを使ってしまうのですが、信用できる決済フォームなのかはそこまで気にしてなかったので、今後はそういうところも意識した方が良いなと思いました。やっぱりSNS上で知り合った人と金銭やり取りするのは危険がはらむところですね。

 

サスペンスものとしても結構楽しめた作品でした。どうやら来年に続編が出る模様ですね。