頭の中のふきだまり

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劇場版カイジ 感想

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金曜ロードショーカイジ1と2を見たので感想書きます。とりあえず今回は1だけです。カイジのアニメとか漫画はほぼ見たことなくて、中間管理職トネガワしか見たことなかったので、本編は初見だったのですが、すごい面白かったです。漫画原作の実写化はこけやすいですが、わりと成功してたんじゃないですかね。

以下一応ネタバレありです。


シナリオ

ざっくり言うと、昔の友達の借金の連帯保証人になったことから、借金を背負わされたカイジが、借金返済のためにギャンブルに挑んでいくストーリーですね。

大きく分けて、カードジャンケンと鉄骨渡り、eカードの3つのゲームがありました。

カードジャンケンではお人好しのカイジ山本太郎役の胡散臭い奴に騙されて窮地に陥りますが、石田のおっさんを巻き込んで策をうって打開していくところは、カイジの地頭の良さが出てましたね。

最終的には石田のおっさんがカードを余分に持っていて負けという形になりますが、おっさんに付き合う形で地下に行くカイジは心根が優しいですね。

しかし、山本太郎の胡散臭さは半端ないですね。こういう役はハマり役な気がします。今は政治家ですが、俳優はもうやってないんですかね。

そして地下での労働から脱出するため、鉄骨渡りに挑戦するわけですが、なかなかえぐいゲームでした。単純な平均台だったら造作もないですが、落ちたら死ぬ状況で挑むとなるとかなりのプレッシャーとなりますね。人が死ぬ様を喜んでる観客たちは非常に悪趣味だし、最後に突風が吹くようになってる仕様もひどく意地が悪いですね。ドンキーコングの、最後に初見殺しトラップが待ってる面を思い出しました。安心した頃にトラップって仕掛けられてるもんなんですよね。

最後のゲームがeカードだったのですが、なかなかに読み合いが深くて面白かったです。トネガワがどこまで読んでくるかを予測した上で、策を二重に打ったカイジは頭いいですね。トネガワはカイジが打っただろう策を1つ読んだところで安心するわけで、トネガワが策を読んでくるところまでカイジが読んでいたわけですね。

演出的にも面白くて、トネガワの考えの推移が香川照之の顔芸と共に述べられて行くところがすごく面白かったです。

あとは、やはり藤原竜也の演技も見応えありましたね。ビールのキンキンに冷えてやがるという有名な台詞とか、eカードで勝った後の台詞とか、全体的にだみ声感があってカイジの泥臭さみたいなのがでてて良かったと思います。藤原竜也は唯一無二な味のある俳優な気がしますね。


劇場版カイジの感想でした。ゲームでの駆け引きや顔芸演出など面白いところが多い作品でした。2も見たので2の感想も後で書きます。