頭の中のふきだまり

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【アニメ感想】青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない:思春期むき出しなところが突き刺さる個人的名作

すごい今更になりましたが、青ブタのアニメ感想を書きたいと思います。前期のアニメの中ではとても好きなアニメでしたね。

 

○シナリオ

とても長いラノベっぽいタイトルや、主人公のやれやれ感など一見よくあるラノベのように見えますが、中身は結構シリアス風味が強いです。思春期症候群と称される青春時代の苦い部分を扱っているため、ビターな話が多かったですが、苦しみながら問題に向き合っていくキャラクター達に心動かされました。

最初の麻衣先輩の話がインパクトあって引き込まれましたね。麻衣先輩がだんだん周りの人に見えなくなっていき、最後は親にも見えなくなってしまう中、必死に寝ずに覚えていようとする咲太の懸命さが良かったですね。記憶が操作される系の話ってやっぱり心に残りますね。全校生徒の前で告白する事で麻衣先輩を救った咲太はカッコいい主人公だと思います。ここまでしたからこそ、麻衣先輩からの強い信頼を得ることができたのでしょう。

麻衣先輩との話以降、咲太は色んなキャラの思春期症候群の問題に巻き込まれていきます。周囲の人間関係だったり、承認欲求だったり、恋愛だったり、姉へのコンプレックスだったり、いずれも青春の悩みみたいな部分を切り取ってますね。最後の妹の話は咲太が立ち直っておわりというか、妹自体の問題は受け入れて終わりだったので、ちょっと肩透かし感がありました。夏には続きが映画化するようなので見にいきたいなあと思います。

 

○咲太と麻衣先輩との関係性

咲太は麻衣先輩と付き合うようになっても、色んな人の問題に巻き込まれて行きますが、麻衣先輩がちゃんと咲太のことを信頼しているとこが良かったですね。他の女の子と関わっていても咲太が自分のことを好きでいてくれることをちゃんとわかってる麻衣先輩はいい女だよなあって思いましたね。

その信頼に応えるようにいつも麻衣先輩に対する気持ちがブレない咲太はいい主人公だと思いました。ラノベの主人公は大体ハーレムにするために、恋愛関係はフラフラしてますし、序盤でヒロインが確定するのって珍しいですが、好感が持てます。

それだけに、最後の妹の話で違う女の人に頼っていた咲太に対して、自分に頼って欲しかったと思う麻衣先輩の気持ちはすごいわかりますね。最後の終わり方としても、咲太と麻衣先輩の関係も一つのテーマだったのかもしれません。

 

化物語と似てる気がする

他の作品と似てるからどうだってわけじゃないんですけど、個人的にはとても好きな作品である化物語シリーズと似てる所が多いような気がしました。だから好きだったのかもですね。

作品の毛色は違いますけど、序盤で恋愛関係が決まった後に、他のヒロインを助けていくけど、本ヒロインとの信頼関係はしっかりしてるとことか化物語とそっくりですね。あららぎくんとひたぎさんの関係が好きだったので、本作も咲太と麻衣先輩がその関係に似てるなあって思ってました。

青ブタも最終的に主人公の話に帰結していくのかはわかりませんが、そうなるかもですね。

 

○OPとED

OPとEDも好きでしたね。OPは明るい曲くて青春って感じの曲で、問題解決に走り回り振り回される咲太のイメージに合ってました。EDはなかなか不思議なコードの曲というか、思春期症候群の不可思議感や女の子の気持ちの難しい部分をよく表してるなあって思いました。なかなかアニメで聞かない曲調だったので、結構びっくりしました。話によって歌う人が変わってましたが、これ歌うの結構大変なのではって思いましたね。

 

青ブタ感想でした。シナリオ脚本作画演出全てのクオリティが高い良作だと思いました。続編映画期待してます。原作も読んでみたいですね。