頭の中のふきだまり

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俺ガイル 最終巻 感想

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2020年初めの記事は、読んでからめっちゃ時間経ってしまったのですが、俺ガイル最終巻の感想です。1ヶ月くらい記事を書いてなかったのですが、書きたいネタは色々ありました。ブログのモチベは上がったり下がったりなのでこんなもんですね。

自分が1巻から読んでいて、完結したラノベは俺ガイルが初めてです。色んな感想がありますが、終わってしまったことに対する寂しさと、わたりんありがとうという気持ちが強いです。数年続きが出なかった時はもう未完で終わりやと諦めかけましたが、しっかり綺麗に終わってくれてとても良かったです。

以下ネタバレありです。

 

好きということ

いい意味で色々思うところというか感じたことはあって、簡単に言うと心が動かされたというか、感動したという感じなのですが、とりあえず最終巻ということで、俺ガイルという作品がなにを描きたかったのか、作品の根幹のテーマについて触れていきたいと思います。

まずざっくり単刀直入に書くと、人が好きという感情とは何か、というのがテーマだったのかなと思ってます。作者は、この言葉を書くために今まで書いてきたと言っているみたいですが、ここでの、この言葉というのは八幡の感情のことでしょう。作者がなにを表現したかったのか、がテーマだと思っているので、やはり人を好きになる感情そのものについてがテーマだったんだろうと思います。

もしかしたら、数年引っ張って八幡がただ好きって言えなくてウジウジしてただけかよ、と感じた人もいるかもしれません。しかし、私個人としては、好きって感情をなんとも形容できない八幡の気持ちは分かります。ゆきのんへの尊敬やら失望やら色々な感情をただ好きという2文字で片付けたくない八幡の気持ちは共感できます。特に八幡は理性の化物と言われるほど、理性的、論理的な人間なので、恋愛感情を自分のなかでそのままに処理することができなかったのかと思います。

個人的に、好きって感情って単純だけど、説明するのが難しいと思うんですよね。なんでその人を好きなのかと聞かれたら、色々その人のいいところとかを挙げられると思うんですけど、でもやっぱりそんな言葉では尽くし切れないと思うんですよ。

ゆきのんへの八幡の告白は、ひたすらに好きという言葉を言わないところが八幡らしいと感じました。ははのんと対峙する場面で、自分が一生ゆきのんを支えていくということを言わなければいけない場面を自ら作り出し、その後のゆきのんへの告白も、ただ一生共に生きていきたいと言う所は、ものすごく捻くれてて、まどろっこしいのですが、八幡らしいある意味誠実なところが出ていたと思います。

そんな感じで好きって感情を描いたラブコメだったと思いますし、色んな感情があって、でもやっぱり好きとしか表現できないようなもどかしさだったり、人を好きになることの重さなんかがこの作品のテーマだったんじゃないかなと思いますね。

 

ガハマの切なさたるや。。。

上に書いたとおり、テーマとしては納得してるんですが、ガハマ派の私としてはやはりとにかくガハマさんが切ねえなあと思わざるを得なかったですね。

正直、前半にかなりガハマさんは八幡と一緒に行動してて、これはまずいのでは。。と思いましたが、案の定でしたね。もう待たなくていいと八幡に言われた後のガハマさんがかわいそすぎてとても胸が痛みました。まあただ、最終的には、まだ諦めないような姿勢を見せてますし、3人の関係は続いていくわけで綺麗に収めたなという印象があります。

どうやらアニメBD特典の小説がガハマさんエンドだったみたいなので、まあ仕方ないかなと思ってます。ただその小説もう入手困難なんですよね。ゆきのんエンドになった今はさらに入手困難になってるでしょうし。まじで書籍化して欲しいです。

あと、八幡と結ばれた後のゆきのんのかわいさが爆上げで、ガハマさんのことは辛かったがこれはこれで良しとも思えました。特に、ゆきのんの告白言い逃げシーンとかめっちゃ破壊力ありましたね。かわいいかよ。。って感じでした。ゆきのんは今まで出番少なかったですし、終わってみればガハマ派の私も納得できる結末でした。

 

今後の俺ガイル

どうやらアンソロジーやら短編集やらでもう少しだけ続くみたいなので、本当に楽しみにしてます。わたりんが今なに書いてるのか分かりませんが、一時期より仕事が減ってるとは思うのでいつか出してくれると気長に待ってます。まあ1年後くらいなんじゃないですかね。

あとはアニメですね。終盤は内容的にグダグタしそうで、アニメ化しづらいと思いますが、なんだかんだ見る気がします。ただ、八幡がゆきのんを好きだって前提で見てればまだ分かりやすくなりそうですかね。

 

俺ガイルは初めて買ったラノベですし、すごい思い入れのある作品で、終わったのが寂しいですが、ほんとにしっかりと終わらせてくれて、わたりんに感謝です。今まで読んでてよかったと感じましたし、渡先生の次回作にも期待してます。