頭の中のふきだまり

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 感想

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝を見てきました。中身は全くリサーチせずに行ったのですが、絶対泣くだろうなという予想だけあって、案の定めっちゃ泣ける映画でした。以下ネタバレありです。

 

前段

感想に入る前に前段として。テレビアニメとして放送されていたのは去年くらいだった気がしますが、ここ数年で1番泣けたと言っても過言ではないくらい、涙腺が破壊されたアニメで、めちゃくちゃ好きな作品でした。なので、劇場版があると知った時から絶対見ると決めていましたね。その上、先日の京アニの事件があり、作品を見に行くことが京アニに対する1番の支援だし、多くのクリエイター達の遺作となってしまった作品にもなるため、1人のアニメ好きとしても、どうしても見に行くと固く心に決めていました。

京アニに対しては金銭的な支援も多くされていますが、作品を見に行ってその感想をネットの端に書くことも、微々たるものですが、支援に繋がるのではとも思いつつ、この感想を書く次第です。

とまあ、大仰なことを書きましたが、凝った感想にせず、いつも通り感じたことをざっと書きたいと思います。

 

姉妹愛のエモさ

映画のテーマはとてもはっきりしていて、姉妹の絆が主題となっています。

ヴァイオレットが家庭教師に選ばれた理由がよくわからなかったり、幼く字も読めないテイラーが1人でヴァイオレットのもとへどうやってきたのかとか、論理的に?な部分もありましたが、エイミーとテイラーのお互いに対する想いに関しては、それらの?を補って余りあるエモさで、涙する場面が多かったです。

物語全体は前半、後半に分かれており、前半がエイミー側の話で、後半がテイラー側となってます。

前半の最初の方は、ヴァイオレットとエイミーの百合的な描写が多く、途中まで百合マンセー映画かよって思ってたのですけど、前半の終盤でエイミーからテイラーへの想いが語られるとこでまず泣きましたねー。テイラーへの手紙の中で『名前を呼んで』という言葉が出てきます。名前を呼ぶという行為はこの作品でもかなりキモになるところですよね。名前を呼ぶことは、古来から愛情を表していて、古典的でベタといえばそうなんですけど、やっぱりエモいの一言でした。

後半はテイラーの描写がメインとなるわけですが、はっきり覚えていなくとも、姉のことを思い続けているところが良かったですね。郵便配達員のベネディクトくんもぶっきらぼうに見えて、とても面倒見が良くてめっちゃいいやつやんってなりました。そして、この作品の山である、最後に手紙を渡すところは、シンプルながらとても泣けました。テレビシリーズの時も思ったんですけど、手紙というアイテムが感動できる要素をずるいくらいに含んでるというか、個人的には手紙出されるとすぐ泣いちゃうんですよね。人の想いを具現化したものであって、その感情がありったけ詰められてるものが相手に届いた瞬間はやっぱり感動できるなあと思いますを

 

前半と後半の対比

本作では、前半でのヴァイオレットとエイミーの関係と、後半でのヴァイオレットとテイラーの関係が対比されて表現されています。特に、髪をゆい合うところが前半でも後半でも出てきていて、出会うことのないテイラーとエイミーを、ヴァイオレットが繋いでる感じがして非常にエモかったです。

また、テレビシリーズでも描かれたことですが、改めてヴァイオレットの成長を感じることができました。機械のような人間だったヴァイオレットが、エイミーを友達だと認識して、その妹であるテイラーに対しては気にかける手紙を送るなんて、昔からしたら考えられないことですよね。『愛してる』がなにか分からなかった彼女は、もうすでに愛というものを知っていて大切に思っているので、成長したなあと改めて感じて、感動しましたね。

 

主題歌

テレビシリーズのOPとEDも好きで、特にEDの茅原実里さんのみちしるべはめちゃくちゃ好きでした。この曲には何度も泣かされた気がします。今回の外伝のEDも茅原実里さんが歌っているのですが、このエイミーという曲もとてもエモいです。映画視聴時には気づかなかったのですが、曲の1番と2番で視点が変わっていて、1番はエイミー、2番はテイラーの視点になってます。まんまこの映画の構成と同じで、お互いの気持ちが表現されていて、あらためて聴くととてもグッとくる曲になってます。

 

すごい好きな作品なので、続編の映画もとても楽しみにしています。全く急かすつもりはなく、いつまでも待ってるので、頑張れとしか言えないんですが、本当に京アニを応援してますって感じです。