よう実2年生編の2巻について、感想を書いていきます。面白かったんですけど、話としては特に何も起きていない感じだったので、少し期待外れなところもありました。キャラがめっちゃ多いので、満遍なく登場させると、特に話が進まなくても1巻分になる感じですね。
感想
最初は前の巻の続きというか、数学の満点をどう周りに説明するかという話でした。堀北の指示で実力を隠すことにしていたという話を、事前打ち合わせなしで完璧にしてくれて、その場を収められる堀北はめっちゃ有能やんってなりましたね。堀北さんは1年の時と比べてめちゃくちゃ成長してる気がしますね。生徒会にも入ったので、いずれ南雲と戦うのは堀北さんなのかもしれません。南雲と綾小路は特に因縁がありませんが、堀北さんとは兄繋がりの因縁がありますしね。ただ、まだ南雲と戦うには厳しいですかね。
また、須藤も人としてかなり成長していると感じましたね。綾小路との会話で、相手の立場を考えることができてて、自分の強みも分かっていて、なかなか気風の良い性格イケメンなキャラになってると思います。須藤も一年前と比べるとえらい伸びようですね。
また、天沢との接触が今回もありましたが、綾小路を翻弄するあたり、かなりキレる人物って感じがします。ただ、生意気な感じなので、ホワイトルーム生ではないとなんとなく思います。軽井沢さんとの関係が天沢に漏れてしまったところは、天沢に対して弱みを作ってしまった所ですね。軽井沢さんとの関係がどこでオープンになるかも見どころな気がします。
そんな軽井沢さんとの関係ですが、おうちデートしてたりキスしそうになったりとかなり親密になってますね。綾小路は次の試験の対策として、軽井沢さんの退学阻止のために動いている部分もあるので、それが恋愛感情かはわかりませんが、軽井沢さんのことを綾小路が大切に思っているのは確かだと信じたいです。そして、次の試験の説明が長々と行われました。なかなかに複雑そうで、どんどん試験が複雑化してってる印象があります。話はそれぞれの局面でのグループ分けの画策の話になる訳ですが、最初に綾小路に接触してきたのは石崎でしたね。石崎はバカですが、根はかなりいいやつって感じでした。ここまで綾小路を慕う男キャラはこいつだけかもしれません。
また、一年生組の会合では八神が仕切ってましたが、なんだか八神はあっさり負けそうな感じがします。一年生で結束しようとすることに固執することがあんまり納得できなかったですね。宝泉は一年生達との約束もちゃんと守らず、天沢との約束も守る気がなく、クズすぎて笑えました。
3年生の中では、新キャラの鬼龍院が登場しました。実力者って感じですが、話としては顔見せ程度な感じで、未知数な感じがします。衣笠さんの作品はどんどんキャラが増えてって収集つかなくなりがちなので、ここら辺はやや悪癖でてるのではーって危惧が立ち込めつつありますね。桐山なんかは1年生編では意味ありげな登場をしてましたが、今はただの負け犬でしかなく、哀れなやつになってましたし。
また、葛城のbクラスへの移動の件も大きな話でした。うまく龍園に乗せられとるわって感じがしますが、葛城自体は能力高いですし、高い出費ですが、Bクラスにとってはメリットのある話ですね。現状、Aクラスにまともに対抗できるのは龍園って感じがします。綾小路はAクラスに上がるための戦いというより、学園に残るための戦いが忙しすぎて、クラスに全力出す気はなさそうですよね。
また、次の試験では高円寺の本気が見れるということで、楽しみですね。高円寺も実力が未知数なので、本気を出したらどれほどなのか、数値化されるのが楽しみです。
そして、ラストシーンでは、月城理事長の協力者が、七瀬翼だと判明しました。ただ、冒頭のモノローグでは、ホワイトルーム生の利き手が右手であることを示唆する描写があるのに対し、七瀬翼の利き手が左手だと明言されているので、七瀬翼はホワイトルーム生ではなさそうです。とはいえ、綾小路の敵となるのは間違い無さそうですね。
じゃあホワイトルーム生は誰なのかって話ですが、消去法で考えると、まず、七瀬翼でなく、割と過去が明らかなキャラである宝泉や八神でもない気がします。天沢は綾小路と無駄に接触しすぎてるので、違う気がするのですが、ホワイトルーム生は綾小路への執着感情があるので、天沢が当てはまるという考察も成り立つ気がします。ただ、これで天沢だったらなんか素直すぎる気がしてしまいますね。あとは宇都宮と椿ですが、宇都宮より椿の方が上っぽいので、椿は消去法的に怪しい気がします。あんまり情報がないキャラなので、いまいちわからないですけどね。
というわけで、個人的に怪しいのは椿か天沢かなって思ってます。
面白かったのですが、だらだらと長くなってしまいキャラもどんどん増えていくけど、話はあんまり進まないみたいな衣笠さんの悪癖が出ている気がしないでもないです。流石に次回は試験の話なので色々あると思いますし、とても楽しみですね。