頭の中のふきだまり

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13人の死にたい子供たち

これも金ローでやってた、13人の死にたい子供たちの感想です。物騒なタイトルだけど案外あっさり終わったなーって感じでしたね。昔のcmの印象ではホラー感というかサスペンス的なイメージがあったので少し拍子抜けな感じでした。一応ネタバレありです。


感想

冲方丁さんのシナリオということで結構期待してみました。物騒なタイトルだったので、スリラーとかサスペンスのように人が死んでく展開的になるかと思ってたのですが、全然そんなことなく、推理小説のような感じでしたね。

最大の謎である0番を連れてきた人物については、ずっと喋ってなくて明らかに怪しい人がいたので、個人的には割と分かりやすかったです。推理ものとして、割とライトな感じもありましたが、序盤で犯人判明か、となってからも、その犯人っぽい人が殺されたっぽくなったり、犯人に共犯がいたりなど、展開が二転三転としていって面白かったです。

自殺すると決心した人が集まっているので、各キャラの背景がそれなりに重く、各キャラが隠してることがあって、それが謎に繋がっているという話の構造でした。13人という登場人物の数は結構多く、特に序盤の全員揃うまではキャラが覚えられませんでしたが、実はみんな特徴的なキャラをしていて最終的には普通に覚えらましたね。

ラストについては、あっけないというか、あれだけ死にたがってた奴らがあっさり覆したやんけって気持ちはありました。

死ぬ決心をするという重い決断ができるなら、生き続ける強さもあるよねってことが、この話で言いたいことだったような気がしてて、そのテーマ性に関しては納得できるので、全員生還エンドでハッピーエンドになるのはいいのですが、それにしても、あっさりと主張を変えたような印象になってしまいましたね。

また、1番の人が実はみんなを更生させる目的ってオチは最後なんとなく予想できた展開でしたね。1番の人の背景だけあまり見えてこなかったですし、なんだか怪しい感じでした。


最後まで見てみると、タイトルと違ってなんだかほっこりする感じで、ストレスのない映画ではありました。ただ、あっさり終わるせいで、掲げたいテーマが浅く見えたような気がしてしまいますね。でも、そこそこ楽しめましたし、ライトな感じで見るにはいいんじゃないですかね。