頭の中のふきだまり

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ようこそ実力至上主義の教室へ 11巻 感想

 

よう実11巻読了したので感想書きます。相変わらず面白くて買った日のうちに読み終わりました。今回は予想通り坂柳回でしたね。あんまり坂柳は推しではなかったのですが、今回は魅力がだいぶ出てた巻だったと思います。以下ネタバレ有りです。

 

内容について

今回は一年目最後の特別試験で、Aクラス対Cクラスの戦いの中で、実質的には坂柳対綾小路の戦いが描かれてました。これまで、主人公の綾小路は影で策略を張って暗躍し、大きな結果を残してきましたが、今回は試験について全く策略無しでした。その点では、最後にどんでん返しの策略が炸裂したりはしないので、前巻の方が面白かったかもしれません。ただ、最後の坂柳対綾小路のチェス勝負は純粋な頭脳のぶつかり合いで、どっちに転ぶかわからず、すごい面白かったですね。試験の結果としては、不正によりねじ曲げられた結果となりましたが、最終的には、坂柳さんは本気で綾小路とぶつかり合うことができて良かったですね。相変わらず実力で誰にも負けることのない綾小路は最強でした。

試験以外のところでは、綾小路が恋愛に興味もっているっぽい描写が出てきて、その気のなさそうな綾小路が今後恋愛的展開になっていくのかどうかも期待してます。

 

坂柳回

ここからはキャラごとにちょっと書きます。今回は坂柳さんの内面が深掘りされており、巻頭では、坂柳さんの過去も描かれてますね。ホワイトルームの理念は天才を人工的に作るということですが、坂柳さんの目的はそのホワイトルームにより作られた綾小路を倒すことで、天才は生まれた時に決まっているという自分の理念を証明することにあったかと思います。ただ最後まで読んでみると、自分と同じレベルで対等に競い合える綾小路に特別な感情を持ってそうです。もっと2人でいたかったという台詞は、坂柳さんの強い気持ちを表していると思っていて、まだ恋愛まではいってないと思いますが、友情とも違うような表現するのが難しい気持ちを感じました。坂柳さんとしては、自分と対等に競い合える相手がいて嬉しいんだと思いますね。異次元のレベルにいる綾小路ですが、ヒロイン候補の中で、綾小路を対等に理解しきれるキャラは坂柳さんだけかもしれません。そういう意味では今後の恋愛展開にも参加してきそうな気がしますね。

 

安定の軽井沢さん

軽井沢さんもいつも通り序盤にちょっと出番がありました。ベタな誕プレをもらって、ツンデレリアクションで喜ぶ軽井沢さんは、テンプレですがかわいいですね。本筋では全く登場しませんでしたが、11.5巻では必ず出番があると思うのですごい期待しています。

 

堀北の成長

今回は堀北の成長も取り上げられていた回でしたね。ここ最近大きく成長してきている堀北さんですが、元々スペックは高く、精神的に成長することでだいぶ実力をつけてきたと思います。手料理を振る舞うことで綾小路を利用するなど、綾小路を使うことも出来てきているので、今後もクラスを引っ張る役割をしそうです。恋愛には全く興味がなさそうで、今のところ綾小路の相手候補には上がっていませんが、興味がないということが逆にフラグっぽく感じられもします。とはいえ、個人的にこの2人の関係性は恋愛というより戦友って感じがしっくりきますね。

 

一ノ瀬の変化

一ノ瀬については、前回綾小路に助けられたことで、綾小路を恋愛対象として意識してそうな描写が結構出てきましたね。一ノ瀬も結構好きなキャラなので、出番があるであろう11.5巻が楽しみです。bクラスを背負う一ノ瀬ですが、龍園の指摘通り、搦め手のような策には弱そうです。綾小路、坂柳、龍園と比べると実力が劣りそうな一ノ瀬ですが、今後の戦いでどうなっていくのか面白そうです。

 

その他平田とか龍園とか

平田が復活するところは、なんだかデジャブ感を感じました。あえて厳しい言葉をかけることで自分を取り戻させるみたいな流れは、一ノ瀬の時も見た気がしますね。平田はクラスの中心で立ち直らないと今後もしんどくなるので、うまくいって良かったですね。

あと、龍園も復活しましたね。今後、どこまで戦線復帰するかは分かりませんが、綾小路と共闘する展開もあるかもしれません。しかし、相変わらず龍園は卑劣ですね。一ノ瀬みたいなまっすぐなタイプだとあっさり負けてしまいますね。下剤入れるとかベタですが想定してなければ最強な策な気がします。今後は警戒されて使えないでしょうが。というか、どうやって下剤仕込んだだろうって思います。複数人に下剤を仕込むのって簡単じゃない気がしますけどね。嫌がらせしてて警戒されてると思いますし。なんかそこら辺の描写は雑な気もします。

 

今後について

とりあえず次巻は11.5巻ということで、春休みのショートストーリーになるみたいです。今回、綾小路が恋愛に興味持ってる描写もありましたし、11.5巻では恋愛模様も出てきそうそうですね。

坂柳さんとの対決はひと段落したので、2年の戦いは理事長代理が敵になるんですかね。南雲も敵になりそうです。今後も綾小路の暗躍が楽しみです。