頭の中のふきだまり

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クジラの彼/有川浩 感想

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有川浩さんのクジラの彼を読みました。ラブコメ今昔と同様に自衛官のラブコメを描いた短編集です。空の中や海の底のサブストーリーみたいなのもあり、面白かったです。毎度の有川作品ながらさくっと読めました。それぞれの短編ずつ軽く感想書いていきます。以下ネタバレあり。

 

あらすじ

『元気ですか?浮上したら漁火がきれいだったので送ります』彼からの2ヶ月ぶりのメールはそれだけだった。聡子が出会った冬原は潜水艦乗り。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。そんなクジラの彼とのレンアイには、いつも7つの海が横たわる…。表題作はじめ、『空の中』『海の底』の番外編も収録した、男前でかわいい彼女たちの6つの恋。有川浩がおくる制服ラブコメシリーズ第1弾。

 

 

クジラの彼

海の底のキャラクターである冬原の恋愛について、相手目線で描かれた作品。潜水艦乗りとの恋愛が自衛官との恋愛の中で一番難度が高いってことがわかります。いつ会えるか、連絡が取れるか分からずひたすら待つしかないというのは辛いですね。なににつけてもそつがなさそうな冬原ですが、メールが素っ気ないのは意外でしたね。でも何を送ればいいか分からない男性の気持ちはよくわかります。

 

ロールアウト

輸送機を開発する上でトイレをどうするかという話。恋愛要素はあまりなく、自衛隊員の苦労が見える話ですね。カーテン一枚を隔てたところで大便しなきゃいけないのは、自分だったら耐えられないですね。

 

国防レンアイ

8年の片思いして、都合のいい男をやり続けるってなかなかできないですよ。いい男なんだけど、流石にヘタレ過ぎてちょっと共感できなかったかもですね。この話では女性自衛官の特殊性が浮き彫りになってたかなと思います。

 

有能な彼女

空の中の夏木と望の後日談ストーリー。望が頑固者に成長してて面白かったです。夏木は相変わらず恋愛下手って感じですが、望も頑固というか地雷が多そうな感じがして、癖のある2人が描かれてました。なんだかんだ相性の良い2人でしたね。普通に楽しめました。

 

脱柵エレジー

一番好きだったかもな話です。脱走してでも会いにいく青臭い感じとか、それでもやっぱり会えない寂しい感じとかがなんか好きです。とにかく自衛官と一般人が付き合っていくには、自衛官に対する認識をちゃんと持ってないとダメって感じですね。

 

ファイターパイロットの君

空の中のコンビの後日談ですね。短く感じましたが、初デートの話など光稀さんのかわいさがよく出てる話でした。そして高巳はやっぱりカッコつけ感があるけどめっちゃ良い男だよなあって感じでした。

 

読み終わってから感想書くまで時間が空いてしまってだいぶうっすい感想になりましたね。薄い感想をだらだら連ねた感じのブログになってしまった。。やる気の浮き沈みはあるものなのですが、それでも内容が薄くても記事にしていくスタンスでいきたいです。